2006年02月28日

第78回アカデミー作品賞ノミネート一覧に少数派という共通テーマを感じる

いろいろと書きたいことはあるのだが、ややこしく重いテーマになりそうなので、
ちょっとだけ目先を変えて3月6日に迫った第78回アカデミー賞で思った話を書いてみる。

アカデミー作品賞にノミネートされた作品についてである。
ノミネートされたのは以下の5作品だ。

・ブロークバック・マウンテン
・カポーティ
・クラッシュ
・グッドナイト&グッドラック
・ミュンヘン

これのどこが少数派だと思われるかもしれないが、そうでもない。 

どの作品も見ていないのに断言してなんだが、
「グッドナイト&グッドラック」の以外のすべての作品には少数派が深く関係している。
少なくとも、少数派(差別されやすい人々と書くべきかな?)の人々を、
主人公として取り上げた映画という点では共通している。

映画の内容を多少バラすことになるかもしれないが、書いてみる。
ノミネートされた作品の内容について知りたくない人は、読むのをやめてください。

まず、ブロークバック・マウンテン。主役である二人のカウボーイは同性愛に落ちる。

次に、カポーティ。彼もまた同性愛者である。その事実も映画で描かれている。

クラッシュ、これはマイノリティをめぐる人種差別というか偏見をテーマにした映画だ。

最後にミュンヘン。タイトルにもなっているミュンヘンオリンピックでおきた
イスラエル人選手へのテロから後の、ユダヤ人とパレスチナ人をめぐる話だ。
(これは公開中。見てなくてすいません)

あまり関係ないかも、と書いたが「グッドナイト&グッドラック」は
1950年代に米国を覆ったマッカーシズムについて触れている映画のようだ。
マッカーシズムを「赤狩り」ととらえると、少数派だった共産主義者?に
関する映画といえるかもしれない。

昨年のアカデミー作品賞のノミネート一覧はこうだ。
・アビエイター
・ネバーランド
・ミリオン・ダラー・ベイビー
・Ray/レイ
・サイドウェイ

一昨年はこうである。
・ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
・ロスト・イン・トランスレーション
・マスター・アンド・コマンダー
・ミスティック・リバー
・シービスケット

今回ほどは、「少数派」が多くの作品から強く感じられるラインナップだとは思えない。

世の中の重要な問題は少数派や差別だけではないし、
これらの映画は別に少数派の救済や差別の撲滅を唯一の目的としたものでもあるまい。
単なる偶然なのかもしれないが、なぜか、こうした組み合わせになったわけだ。
ちょっと不思議である。
(もちろん単なる私の考えすぎ、こじつけの可能性もある)

アカデミー作品賞にノミネートされるくらいだから、いずれの作品も見て損はしないだろう。
一本くらいは映画館で見てみるのもいいかもしれない。

ここからはコメントに関するお願いです。
最初にコメントを書かれる際には、自己紹介を一緒に書いてもらえないでしょうか。
年齢とか、学生なのか社会人なのか、簡単な考え方とか、なぜ在日に興味を持つのかとか、
そういったことです。
もしご自身のblog、ブログがあるようなら紹介してもらえるとありがたいです。

理由は、私がこのblog、ブログへの関心を高めることができる、という個人的なものです。
とりあえずしばらくは継続したいので、皆さんのご協力をお願いしています。
コメントの内容をさらに深く理解するヒントにもなると思います。

もちろん、無理に自己紹介をお書きになる必要はありません。
その場合は、書きたいことだけをお書きになってください。
あくまでも私からのお願いです。よろしくお願いします。
posted by knj at 23:58| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>みなさん

アカデミー作品賞は、クラッシュでした。

この話なんか結構的を射たことを書いている気がするんですが、何の反響もないですね。がんばります。
Posted by knj at 2006年03月14日 23:01
knj様、初めまして、私は東海地方に住む在日韓国人の女性30代です。
貴方のブログ読ませてもらっています。
「クラッシュ」、私も観た後はすごく心に重くきました。特に、ペルシャ人のエピソードが。
連鎖的にあらゆる人種・民族がつながっていく話が非常に良く出来ていましたよね。
あと、車に轢かれたおじさんって韓国人でしたよね?中国人に間違われてしまったのかしら?
ちらっとだけ出ていた俳優は釜山出身で今「LOST」というアメリカの人気ドラマに出てますよ。
「ミュンヘン」も、主人公の気持ちが痛いほど分かったなあ、と思いました。
アカデミー授賞式見ましたが司会の方がユダヤ人でしたね。(自分から言っていた)

Posted by だみあん at 2006年03月18日 01:35
knj様p・s
「クラッシュ」にちらっとだけ出演していた
Daniel Dae Kim はピープル誌の2005年
最もセクシーな男性に選ばれていました。
Posted by だみあん at 2006年03月19日 21:12
>だみあんさん
はじめまして。コメントありがとうございます。

誤解を与える書き方をしてしまいましたが、まだアカデミー作品賞にノミネートされた作品は、クラッシュを含めて観てないです。紹介されている部分なかなか面白そうなので、私も観ようと思います。そういうとミュンヘンも、あー時間がない・・・

クラッシュの監督はトラフィックの脚本家だそうで、結構筋も面白いのではないか、とだけ想像しています。個人的には、ジョージ・クルーニーのファンなので、グッドナイト&グッドラックとか、本人が助演男優賞をとったシリアナが観たかったりします。

LOST、アメリカではかなり盛り上がっているようですね、私はCSに入っているので、その気になればLOSTもみれるんですが、睡眠時間がなくなりそうなので我慢しています。LOSTの紹介番組だけは、最近みたんですが、引きつけられるものはありました。

韓国人の俳優といのうは、確か夫婦で島にいる人ですね。
Posted by knj at 2006年03月20日 23:15
>だみあんさん

週末にクラッシュ診てきました。私は重さよりも面白さを感じました。

あのおじさんは韓国人でしょう。
Posted by knj at 2006年03月27日 21:42
みなさん

この話やほかの人からのコメントを読んで「映画『クラッシュ』を観て、元在日が感じたこと」という話を書きました。よろしければお読みください。リンクは下です。

http://pknj.seesaa.net/article/15559808.html
Posted by at 2006年03月27日 21:43
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