2005年04月14日

在日として生きた私の父や母の職業について

予告ばっかりだった在日韓国・朝鮮人の職業について書くことにする。
何から書こうかと思ったが、まずは私の両親あるいは祖父母の話から始めたい。私の父の職業はスクラップ屋だった。鉄くず屋ともいう。
不要になった鉄を集めて、製鉄会社あるいはその下請け会社に売るのだ。
よほど大規模に商売をやっているのでなければ、下請け相手の商売だろう。
商売するのに必要なのは、スクラップを集めるための車とスクラップ置き場だけだ。
スクラップだけでなく、紙くずを扱うところもあるのだが、
私の家では、紙くずは扱ってはいなかった。
鉄くずにもいろいろな種類がある。子供時代に聞いた言葉なので覚えてないものもあるが、
鉄のほかにジャミ、アルミなどがあった。ブリキも扱っていたかもしれない。

スクラップ屋はあまり上品な仕事ではない。というかきつい仕事である。
スクラップ屋は、在日韓国・朝鮮人に多い職業の一つだったと思うが、
やはりあまり人がやりたがらない。
どこからか鉄くずを集めてきて、どこかへ売りに行く。
仕事は持ってきた(あるいは持ち込まれた)スクラップを、スクラップ置き場に並べる。
ものによっては、バーナーやアセチレンで溶接して形を整える。
人力で鉄くずを運ぶこともある。

スクラップ屋は危険な職業でもある。
私の父の知り合いにも、積み上げた鉄くずが崩れた拍子に自分の体に当たったか何かの理由で
下半身がほとんど動かなくなった人がいたのを覚えている。

私の家の商売の規模はそこまで大きくもなかったが、それほど小さくもないというところだ。
私が中学生になって引っ越すまで、家もスクラップ置き場のすぐそばにあった。
昼間、家にいるとうるさい音がしたのを覚えている。

スクラップの商売は儲かることもあったようだが、
儲かって儲かって仕方がないというほどのものではなかった。
やろうと思えばスクラップの仕事はだれにでもできたはずだ。
実際、私が子供のころ、在日韓国・朝鮮人だけでなく
日本人でスクラップ屋だった人に会ったことも何度もある。
そんなにいい商売なら、日本の人もどんどんやろうと思ったんじゃないだろうか。

ネットの一部には、在日韓国・朝鮮人はうまいことやって
金をもうけているという話があるが、実態は違う。
少なくとも私の周りではそうだった。
もし、在日は楽をして稼いでいると考える人がいるなら、
一度スクラップ屋のバイトでもしてみればいいと思う。

このテーマで話を続けていくと、在日韓国・朝鮮人に多い職業が
具体的に何だったのかを書いていくことになるだろう。
ひょっとしたら差別を助長する可能性があるかもしれないが、
あまり知られてない在日社会の事実を知らせることを優先する。

このblogを読んでいる在日韓国・朝鮮人の人もいると思います。
それが事実でないようなら、あるいは変な点があったらどんどん指摘してください。

長くなったので、母方の実家の職業についてはまた別に書くことにしたい。

それから、在日1世だった私の父の時代と、今の在日韓国・朝鮮人では
自分たちの就いている職業が少しずつ変わっていると思う。
その辺りの話も、おいおい書いていきたい。
posted by knj at 08:06| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初コメントです

>ネットの一部には、在日韓国・朝鮮人はうまいことやって
>金をもうけているという話があるが、実態は違う。
とありますが、一部の第三国人(本来の意味です。差別的意図はありません。)が戦後復興期に、不法占拠や暴力的行為などを伴って、財を為したのは事実だと思います。
日本人にも同じような事をする輩がたくさん居たと思いますが、第三国人の方(かた)が人口比でみれば多かったのも事実だと思います。
確かにネットの世界の在日韓国・朝鮮人叩きは、見てて気分の悪くなる物だし程度の低さばかり目立ちますが、全てがまったくの嘘というわけでもないと思います。
Posted by mikogami at 2005年04月14日 20:05
>mikogamiさん
初めまして。何というか、おっしゃることはその通りとしか言いようがないです。私が言いたかったのは、在日韓国・朝鮮人はとにかくうまいことやっていると思っている人がいたとすれば、それは誤解であり、どちらかといえば苦しい暮らしをしていた人間が多いということです(特に在日1世に関しては)。

人口比で第三国人の方が、よからぬことをした人間が多いという指摘も、何という反応しにくいですね。人口比で多くても絶対数で少なければどうなのか、という反論もあると思いますし、生活の苦しい人間が悪事に手を染めるのは、善し悪しを別とすればそんなに意外なことではないと思うんですが。お答えいただく必要はないんですが、mikogamiさんはスクラップ屋の暮らしって想像(あるいは実感)できますか?

それから私は、自分の両親を含めた在日韓国・朝鮮人の話しかしてません。第三国人という言葉を無理に使われる必要はないかと思います。

若干、酔っぱらっています。表現にきつい部分があったとしても他意はありません。ご容赦ください。」
Posted by knj at 2005年04月15日 00:18
読ませていただいて、気になったので突然ですが投稿させていただきます。

私の家は零細建設業を営んでまして、スクラップ屋さんとは凄く昔から繋がりがありますが、やぱり朝鮮人の方だったりします。自分の個人的な意見ですが、商売上の信用においては、国籍とかはあんまり関係ないと思いますし、実際信用ある取引をさせてもらってますし、友達にも在日の人がいたりするので、ほとんど意識する事はありませんね。一緒の地域に住んでりゃ仲間って感覚があります。
Posted by イオタ at 2005年05月15日 20:46
>イオタさん
はじめまして。突然の投稿ありがとうございます。

>一緒の地域に住んでりゃ仲間って感覚があります。

こういう感覚ってありますよね。私も実家で暮らしていた頃は、自分で在日、在日いうまでもなく周辺の人たちは私が在日だと知っていたので、仲良くしてくれた人は国籍のことは気にしていなかったと思います(気にしてる人もいましたけど)。あまり大きくない町で育った在日の人は、私と似た経験があるのではないでしょうか。
Posted by knj at 2005年05月15日 22:36
何も言わず「金村エコワークス、自己破産」
で検索してみればよろし。
Posted by at 2014年04月16日 06:54
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。